スズキ社長交代、「もう独裁の規模を超えた」 父の修会長とは違う路線を歩む俊宏新社長

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「中小企業のオヤジ依存から脱却」と率直に語った俊宏新社長

会見で俊宏新社長は複雑な胸の内も明かした。

「そばにいて年を取ってきたな、と感じていたし、若返りもやっていかないといけない。自分としては準備をしておかないといけないという考えと、そうはいってももう少し先かな、とも思っていたので驚いている」

偉大な“オヤジ”と比較されることは覚悟のうえでもある。

「チャレンジさせていただく機会をいただいたと感謝でいっぱい。30年後に比較されるような経営者になれたら。ただ、(私が)30年間やるのはスズキにとってプラスではないので、短期間でタイミングを見ながら世代交代をやっていきたい」と、修会長とは違う路線を歩む考えを示した。

同日には、5年後の2019年度に、売上高を2014年度比2割強増の3兆7000億円、新車販売を同2割弱増の340万台にする中期計画を発表した。まず、この達成が俊宏新社長のミッションになる。

そのうえで「次の100年への土台作り、将来の成長へ足元を固める」ことができるかどうか。新社長の容易ではない挑戦が始まった。

                       (撮影:今井康一) 

山田 雄大 東洋経済 コラムニスト

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やまだ たけひろ / Takehiro Yamada

1971年生まれ。1994年、上智大学経済学部卒、東洋経済新報社入社。『週刊東洋経済』編集部に在籍したこともあるが、記者生活の大半は業界担当の現場記者。情報通信やインターネット、電機、自動車、鉄鋼業界などを担当。日本証券アナリスト協会検定会員。2006年には同期の山田雄一郎記者との共著『トリックスター 「村上ファンド」4444億円の闇』(東洋経済新報社)を著す。社内に山田姓が多いため「たけひろ」ではなく「ゆうだい」と呼ばれる。

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