スズキ社長交代、「もう独裁の規模を超えた」 父の修会長とは違う路線を歩む俊宏新社長
会見で俊宏新社長は複雑な胸の内も明かした。
「そばにいて年を取ってきたな、と感じていたし、若返りもやっていかないといけない。自分としては準備をしておかないといけないという考えと、そうはいってももう少し先かな、とも思っていたので驚いている」
偉大な“オヤジ”と比較されることは覚悟のうえでもある。
「チャレンジさせていただく機会をいただいたと感謝でいっぱい。30年後に比較されるような経営者になれたら。ただ、(私が)30年間やるのはスズキにとってプラスではないので、短期間でタイミングを見ながら世代交代をやっていきたい」と、修会長とは違う路線を歩む考えを示した。
同日には、5年後の2019年度に、売上高を2014年度比2割強増の3兆7000億円、新車販売を同2割弱増の340万台にする中期計画を発表した。まず、この達成が俊宏新社長のミッションになる。
そのうえで「次の100年への土台作り、将来の成長へ足元を固める」ことができるかどうか。新社長の容易ではない挑戦が始まった。
(撮影:今井康一)
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