「GW後に遅刻や休み増える子」親子で乗り切る方法 生活リズムを戻すための習慣や声掛けとは

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さて朝と夜、両方の生活習慣をきちんと守ったうえで、もう1つ、意識して指導する必要があることがあります。それは、「遅刻はしないようにさせる」ということです。

子どもが朝なかなか起きれない・起きたくない気持ちは非常によくわかるため、遅刻に対しても、つい甘くなってしまう親御さんも多いと思います。

「まあ、遅刻しても、学校にさえ行けるならいいよ」と言ってしまう場合も多いでしょう。しかし遅刻は、ただ「学校に遅れる」というだけではない、違う意味が隠されています。それは、「遅刻する子どもは、学校生活全体がうまくいかない」ということです。

遅刻でいろんな物事がうまくいかなくなる

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学校の先生の中では有名な話ですが、「遅刻が多い学校ほど、いろんな物事がうまくいかなくなったり、乱れてしまう」というものがあります。遅刻は、いろんな問題につながってしまうということです。

例えば、遅刻によって学校の授業に置いていかれてしまうかもしれません。朝起きるのが遅くなって、健康的な生活が送れなくなり、病気がちになってしまうかもしれません。友達同士で話す時間が少なくなって、友達関係がうまくいかなくなるかもしれません。

1時間目にとても面白い出来事があったとしても、遅刻してしまったら、その面白さを共有できませんよね。こんなふうに、遅刻をすると、さまざまなマイナス要素が生まれてしまうものなのです。

そのため、遅刻はできる限りしないほうがいいのです。内申点や、授業についていけるか、といったこと以上の意味が、そこにはあるのです。

ちなみに、東大受験の指導をしている塾の先生からは「遅刻をしている受験生ほど落ちやすく、しない受験生ほど合格しやすい」という話もよく聞きます。

とはいえ、「遅刻しないように、親が厳しく指導するべきだ」とは思いません。あくまでも本人が自分の意思で「遅刻しないようにしなきゃ」と思えることのほうが重要です。

遅刻のデメリットについてしっかりと親御さんが話し、「あなたさえよければ、お母さんが朝起こすけど、どうする?」と聞いて、了承をもらえた場合に、朝遅刻しないように起こしてあげるようにしましょう。それまでは親御さんのほうで、夜に部屋を暗くして、朝にカーテンを開ける、ということをさりげなくやってあげるといいと思います。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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