初心者の個人投資家こそ「高配当株」狙うべき理由 「高配当×高成長」で"2度おいしい"投資のコツ

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とはいえ、単に高配当株だけを狙う投資スタイルには弱点があります。

高配当であるとは、長年業績が安定している証ですが、言い換えれば、会社として成熟しており、成長性が低いとも言えます。

実際、高配当株で人気のNTTや電力会社、JT(日本たばこ産業)などは、毎年業績も配当金も安定していますが、爆発的には成長していません。株価の動きもゆっくりというケースが多いです。

株価の動きがゆっくりということは、それだけ安心感があり素晴らしいことなのですが、せっかく自分の大事な資金を投じていくわけですから、長年保有するほど大きく値上がりしてくれた方が嬉しいですよね。

実際、日本の高配当株の中には長期で株価が大きく伸びるケースが多々あり、10倍以上になる銘柄もたくさんあります。

たとえば、防衛産業に属する三菱重工業(7011は、2020年には株価が約2000円まで下がったのが、好調な業績と防衛予算の増額などもあり、3年間で株価が4.25倍に急騰しました。

2020年時点で配当利回りが3.5%程度だったところ、配当金自体も75円から160円になる見通しで、2倍以上となります。2020年当時の株価からすると利回りが7~8%になっています。

このように、高配当株の中には長年業績を上げ続け、配当金もそれに応じて増額し、気づけば当初投じた資金に対して信じられないリターンをもたらしてくれる銘柄が多数存在します。

高配当株の投資スタイル

しかもその間、いちいち株価チェックをしたり、チャート分析をしたりする必要はありません。そのため、仕事や日常生活に時間を十分に使えますし、投資にかける精神的なコストを考えても、最もコスパの良いやり方になります。

放置スタイルの投資と言えば、つみたてNISAにおけるS&P500の積み立て投資などが挙げられますが、高配当株は将来の資産増加だけでなく、毎年毎年配当収入が入ってくるので、投資による喜びを実感しやすいです。配当を再投資してもいいですし、老後生活の足しにしてもいいでしょう。

もちろん、高配当株であれば何でもいいわけではありませんので、配当が安定して増えやすく、かつ値上がりも狙える銘柄を選んでいくことが大切になります。

私は投資における継続性・再現性をとても大切にしています。特に初心者の方であれば、資金が限られ、知識も少なく、経験の少なさから判断を間違ってしまうことも多々あります。

そのため、何よりもまず、資金を大きく失わないこと、そして、年を経るごとに利益が積み重なっていくことを重視した投資戦略を設計しています。

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