越谷レイクタウン、武蔵野線の「予想以上の実力」 意外に多いイオンレイクタウンへの鉄道利用
商業施設と駅の関係は三者三様で、3位のJRセントラルタワーズ/JRゲートタワーは、1937年から現在の位置にある名古屋駅の桜通口(東口)再開発により生まれたいわゆる駅ビルで、百貨店やホテルのほか、JR東海の本社もここに置かれる。
イオンモール幕張新都心は逆に商業施設が先で、2013年にオープンした。しかし周辺の交通渋滞が問題になりはじめたことから、イオンモールと千葉県、千葉市が協議会を作り、JR東日本京葉線に新駅の設置を要請。2023年春、イオンモールが設置費用の半額を出して幕張豊砂駅が開業した。
駅もイオンも同時に開業
今回スポットを当てるイオンレイクタウンは、越谷レイクタウンと名付けられたニュータウンの中の商業施設として、敷地内を走るJR東日本武蔵野線の新駅とともに整備が進められた。駅もイオンも、ニュータウンのまちびらきと同じ2008年に開業している。
つまり越谷レイクタウン駅は、イオンのための駅というわけではなく、周辺に広がるニュータウンのための駅という位置づけである。
レイクタウンという名称は、昔からこの地域が浸水に悩まされたことに対処すべく、調整池を設けたことに由来する。
大相模(おおさがみ)調整池という、神奈川県にありそうな名前は、越谷市でもっとも古い寺である大聖寺の不動明王像が、相模国の槻の木(つきのき=ケヤキの古名)を使い彫刻したものであることにゆかりがある。近くの地名は相模町であり、大相模小学校・中学校もある。
イオンレイクタウンのリニューアルは、昨年から来年にかけて3年間行われる予定で、今後は埼玉県との間で締結した基本協定に基づき、大相模調節池の水辺について、地域と連携して魅力向上などの検討を進めていくという。
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