キャサリン妃が「異例のがん公表」に至った経緯 直前には「写真加工」をめぐって厳しい意見も

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この時から、ソーシャルメディアを中心に王室の将来、病状の重大さについて、臆測や噂が広がっていく。

2月上旬、チャールズ国王ががんを患っていることが発表された。がんの種類は明らかにされなかったものの、国王は自らの声明文で診断公表の理由をこう説明。

「臆測を防ぐためと、世界中でがんの影響を受けるすべての人のため、世間の理解の助けになれば」。国王のがん公表は、がんについての人々の意識を高め、がん患者やその家族へのメッセージとなった。

SNSで広がった究極の臆測

一方のキャサリン妃は「腹部の手術」というだけで、追加情報が出なかった。「がんであることを国王でさえ公表した。キャサリン妃が病状を公表できないのは、相当に重い病気なのではないか」「死にそうになっているのではないか」「ひょっとしたら、もう死んでいる?」などなど、ソーシャルメディアでは究極の臆測が尾ひれをつけて広がった。

こうした中、3月上旬になって、アメリカの芸能情報サイト「TMZ」が療養中のキャサリン妃の写真を掲載。ウィンザー城近くを走る車の中で、サングラスをかけたキャサリン妃は助手席に座っていた。

パパラッチが撮影したこの写真は複数のアメリカメディアでは報道されたが、イギリスのメディアは取り上げなかった。王室から「プライバシー保護と皇太子妃の回復」のために、掲載しないよう要請があったという。

「キャサリン妃は失踪したのではないか」などの陰謀論まで広がる中、イギリスの「母の日」となった3月10日、皇太子夫妻はソーシャルメディアのアカウントで家族の写真を公開した。

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