米国は事前警告「モスクワテロ」わかっている事 60人以上が死亡、100人以上が負傷と報道
アメリカのジョー・バイデン大統領の国家安全保障会議のスポークスマン、ジョン・カービー氏は記者団に対し、ホワイトハウスは 「ウクライナあるいはウクライナ人が関与したという兆候は今のところない」と発言。ウクライナ大統領府の最高顧問であるミハイロ・ポドリヤク氏は、ビデオ声明で「ウクライナは攻撃とはまったく関係ない」と述べている。
アメリカは「警告」を出していた
3月7日、モスクワのアメリカ大使館は警備上の警告を発し、職員が「過激派がモスクワでコンサートを含む大規模な集まりを標的にする計画が差し迫っているとの報告を監視している」とした。この声明は、過激派の所属については何も述べていないが、今後48時間以内に攻撃が行われる可能性があるとアメリカ人に警告した。
親クレムリン派の人々は、アメリカ大使館の警告を鵜呑みにして、アメリカがロシア人を脅そうとしていると決めつけた。19日、プーチン大統領は、この声明を「威嚇し、われわれの社会を不安定にする意図」でなされた「明らかな脅迫」と呼んだ。
22日の攻撃は7日の警告に関連していると、この件について説明を受けたアメリカ政府高官は話す。また、アメリカは当時、ロシアに対し、イスラム国グループの活動に関する情報を内々に伝え、警告していたという。
弔意と憤りの声明は、アメリカやロシアと対立する他の国々の政府を含む世界中から寄せられた。先月ロシアの刑務所で死亡した野党指導者アレクセイ・ナワリヌイの未亡人、ユリア・ナワルナヤはSNSで、「この犯罪に関与したすべての者を見つけ出し、裁きを受けさせなければならない」と発信した。
今回の攻撃は、165発のミサイルとドローンがウクライナを攻撃した日に行われ、ブリジット・ブリンク駐ウクライナの米国大使は「ロシアの戦争開始以来、ウクライナのエネルギー網に対する最大の攻撃」と述べた。