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予想外の好業績に沸く「米国企業決算」総まくり エヌビディア、テスラ、アップルで明暗

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リセッションが警戒されていたが……

エヌビディアのジェンスン・フアンCEO。同社の市場予想を上回る好決算が、日経平均の史上最高値更新をアシストした(写真:Philip Cheung/The New York Times)

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世界経済を牽引するアメリカ大手企業の、アナリスト予想を上回る好決算が相次いだ。実際の業績トレンドや株価はどうなっているか、総点検する。

【配信予定】3月22日(金)
エヌビディア利益7倍…米国トップ15決算総点検
3月23日(土)
1位は売上高11倍!米国企業5年増収率ランキング
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日経最高値更新の立役者

歴史的瞬間の立役者は「エヌビディア」だった――。

2月22日、34年以上にわたって乗り越えることのできなかった、1989年12月29日の取り引き中につけた日経平均株価3万8957円を超え、終値は前日より800円以上高い3万9098円をつけた。

大幅高となったきっかけは、取引開始前に発表された半導体メーカー世界大手、エヌビディアの決算だった。2023年11~2024年1月期の売上高は前年同期比3.7倍の221億ドル(約3.3兆円)、純利益は8.7倍の122億ドルという水準に達した。

さらに会社が発表した2~4月期の見通しが240億ドル程度と、220億ドル程度と見ていた市場予想を大きく上回ったことで、ニューヨーク株式市場はハイテク株を中心に好感、ダウ平均株価は初めて3万9000ドルを超えた。その勢いが日本市場にも波及し、過去最高値更新に至った。

この1~2月にかけてアメリカ主要企業の第4四半期および2023年通期の業績が発表されたが、市場予想を上回る好決算が相次いだ。最新決算を基にアメリカ企業の足元の勢いを確認していきたい。

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