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北欧のEV「ボルボEX30」雪上で見せた真の実力 乗りやすく・楽しく・疲れない、ボルボらしさ

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「スウェーデンで生まれたボルボは、雪道でも安全で安心、かつ安定した走りを提供してきました。ピュアEVになっても、それらの性能は変わらないことを知っていただきたいと思います」

プリンパルエンジニアの肩書でビークルダイナミクス(動力性能)を担当するケネス・エクストロム氏は、そう語った。

試乗車は薄いブルーとグレーであったが、EX30にはこんなイエローもある(写真:Volvo Cars)

「そういえば……」と、言葉を続けて言う。

「全長4.2m×全幅1.8mほどのEX30は、サイズ的にもコンパクトで、日本の路上にも向いていると聞いています。4WDが必要な地域もあるようだし、電気自動車がいかなるパフォーマンスを発揮するかを確認してほしいです」

加速はスーパーカー並み!

最初に公道で乗ったのは、シングルモーター・エクステンデッドレンジのほう。69kWhの駆動用バッテリーを持ち、200kWのリアモーターで後輪を駆動する仕様。日本にまず導入されたのも、この仕様だ。

薄いブルー(クラウドブルー)のシングルモーター(写真:Volvo Cars)

そのあと、ツインモーター・パフォーマンスに乗り換えた。バッテリー容量は同じだけれど、前後にモーターを搭載した全輪駆動車で、トータル出力は315kW。静止から時速100kmまでの加速(0-100km/h加速)は、3.6秒というスーパーカー並の速さを持つ(シングルモーターの5.3秒も十分速いが)。

このツインモーター仕様は日本未導入で、私にとっても初めてのドライビング体験だ。そもそも雪道でのEX30試乗自体が未体験だったので、試乗前からかなり気分は盛り上がっていた。

グレー(ヴェイパーグレー)がツインモーター仕様(写真:Volvo Cars)

冬のスウェーデン北部というと雪深いイメージがあるが、雪は予想していたほど多くなかった。ハイウェイは除雪されているし、カントリーロードもところどころ、日当たりのいい場所では路面が乾いている。

とはいえ、幹線道路から外れると、道は基本的に雪と氷で覆われている。もっとも滑りやすい氷から、ややグリップのよい硬めの雪、ふかふかした新雪もあれば、水たまりも……というぐあい。さまざまな摩擦係数のパッチワークだ。

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【冬のスウェーデンでも、焦る場面は皆無】

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