ついに決勝「R-1グランプリ2024」見所を徹底解説 芸歴制限を撤廃、アマチュア芸人も参戦する

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かねて評価が高かった街裏ぴんくも、今年初のファイナリストとなった。架空の世界をまるで自身の体験談のように語るスタイルは、単なる漫談とは一線を画す凄みがある。

2022年に芸歴11年以上のピン芸コンクール「Be-1グランプリ」で優勝し、2019年、2023年に所属事務所の若手ナンバーワンを決める大会「トゥインクル1グランプリ」(コロナ禍により2020~2022年は中止)で2連覇。ここにきて勢いづいている彼が王者の座を射止めるか。

2022年にお笑いコンビ・きんめ鯛を解散した真輝志、普段トリオで活動するトンツカタンお抹茶も初の決勝進出を果たしている。真輝志はナレーションを使ったコント、お抹茶は独特な世界観のある歌ネタで勝負。どちらも会場を沸かせ、大会をかき回してほしい。

常連組も安定の決勝入り

そのほか、もはや大会の顔となっている3人も安定の決勝入りを果たしている。

とくにルシファー吉岡は、出場資格が得られなかった2021~2023年を除けば6大会連続のファイナリスト。『チャンスの時間』(ABEMATV)で“変態キャラ”にもスポットが当たり、芸人としての面白さに厚みを増している。

以前と変わらず、今年も得意のシチュエーションコントで勝負。大会の経験値、また芸歴による味わい深さで会場を制することができるか。初のファイナルステージ進出を決めるかも含め注目したい。

一方、芸歴制限が撤廃され、3年連続の決勝進出となったサツマカワRPG。ギャガーとして知られるが、『千原ジュニアの座王』(カンテレ)ではMCの千原ジュニアから「オールラウンダー」と称賛される実力者だ。

ちなみに2018年に結成したお笑いユニット「怪奇!YesどんぐりRPG」のメンバー(Yes!アキト、どんぐりたけし)は、いずれも準決勝進出。粒ぞろいのユニットの代表として、サツマカワRPGが決勝で爪痕を残すことができるか。

そして、2年ぶり3回目の決勝進出を決めたのがkento fukayaだ。これまでフリップネタを得意としてきたが、今年はその強みを生かしモニター映像を使ったコントで臨む。現代らしいモチーフなだけに、とくに若年層の共感を呼べば爆発するかもしれない。

またfukayaは、今年春から活動拠点を大阪から東京に移す。最高のスタートを切るためにも、決勝でいい結果を残したいところだろう。

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