タイで堪能「2470円」ブルートレインのヒルネ旅 チケットは争奪戦、湖の上を走る人気列車

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なお、設定数は少ないものの、現地発のツアーに参加するという選択肢もある。

筆者が乗車した日には、最後尾にSRT PRESTIGEとよばれる特別車両を含む団体専用車両が連結されていた。これは、Inn Trainと呼ばれる旅行会社によってチャーターされた車両。

特別車両
ファランポーン駅に停車している「フローティングトレイン」のSRT PRESTIGE特別車両。もともと12系客車を大きく改造しており、名残りはあまり感じられない(写真:筆者撮影)
特別車両
元12系のSRT PRESTIGE特別車両。旅行会社Inn Trainl社のツアー申込者だけが利用できる。同社のツアーには24系客車に乗車するプランもあった(写真:筆者撮影)

金額こそ2990バーツ(約1万2570円)と張るものの、24系寝台車(内装は一般予約車と同じ)に加えて、3食の食事と現地でのオプショナルツアーが付帯している。なにより予約が確保しやすいことが最大のメリットといえるだろう。

2023年から2024年にかけては、11月5日、12月2日、12月9日・10日、1月20日・21日に運行された。予約は出発の2~3週間前から開始されるようだ。

特別な鉄道旅に

また、2024年1月7日の1日のみだったが、バンコクにある日系旅行会社のドリームグローツアーがディーゼル機関車DD51のクラウドファンディング支援者をメインとしたツアーで24系寝台車を貸し切り、一般参加者の募集もかけられた(1人2800バーツ、約1万1730円)。

DD51技術支援をクラウドファンディングを通じて継続してきた「TEAM51」の吉村元志氏によれば、来年も支援者を中心にツアーを開催する予定だという。

なお、24系寝台車については、定期列車でも、バンコク(クルンテープ・アピワット中央駅)とタイ南部のトラン駅を結ぶ83(バンコク発)/84(トラン発)列車でも週末(バンコク発:金・土、トラン発:土・日)などに連結されることがあるようだ。

こちらは夜行列車で寝具も提供されるから、寝台列車の旅をより本格的に楽しめるだろう。

24系寝台車にはあと何年乗れるのかもわからない。それだけに貴重な鉄道旅となるだろう。

<編集部注>金額は取材時のものです。

橋賀 秀紀 トラベルジャーナリスト

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はしが・ひでき / Hideki Hashiga

東京都出身の50代。早稲田大学卒業。「3日休めれば海外」というルールを定め、ほぼ月1回の頻度で海外旅行に出かける。訪問国は131カ国。著書に『世界一周航空券バイブル』(イカロス出版)など。『週刊東洋経済』で「サラリーマン弾丸紀行」を連載した。Yahoo!ニュース エキスパート。記事の内容についてのお問い合わせ・取材の依頼などについてはこちらまで。

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