タイで堪能「2470円」ブルートレインのヒルネ旅 チケットは争奪戦、湖の上を走る人気列車

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この駅で列車は南に折り返す。30分停車の間、ホームには多数の屋台が並び、菓子や土産が飛ぶように売れる。駅にもアルコールはなかったので、500mほど離れたスーパーでシンハビールを仕入れる。

24系寝台車のテーブルにシンハの瓶が置かれ、列車の窓からは湖だけが見えるのはやや奇妙な光景である。

ひまわり畑へ

先ほどの撮影スポットを通り過ぎ、10時35分にパーサック・チョンラシット・ダム駅に到着。4時間55分のフリータイムとなる。

ここからほとんどの人が別料金のミニバスでひまわり畑へ向かうのを横目に、駅から650mほど南西にある庶民的な食堂まで歩く。貸し切りとなった店でF氏とシンハビールを飲みながら、淡水魚の揚げ物をつつく。

ひまわり畑は周囲にいくつかあるようだが、どうせなら列車とあわせて写真を撮りたい。グーグルマップで「ไร่ Y-O ฟาร์ม」というひまわり園を見つけ、足を運んでみた。

ひまわりの時期はほぼ終わりになっており、満開のなかを行く列車というわけにはいかなかったが、それでも単行気動車とひまわりの写真をスマホに収めた。ここにはツアー客が寄らないのか、またも貸し切り状態である。

ひまわりと列車
ひまわり園から写したローカル気動車。ひまわりの最盛期は11月から12月にかけてでこの日はほぼ終わりかけだった(写真:筆者撮影)

20バーツ(約84円)の入場料を払うと、おじさんが冷えた水を持ってきてくれた。乾季で涼しい時期のタイとはいえ、日中は30度を超え日差しも厳しい。

一息ついてから、駅まで徒歩で戻る。ブミポン前国王の肝いりですすめられたダム建設プロジェクトだからなのか、ダム近くの博物館や水族館は、いずれも入場料が無料だった。

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