高スペックでも未婚、独身男子の本音座談会 今どき男子の結婚観
水無田さん 学生さんと話をしていると女性はみんな30代前半までに結婚したいと思っている。男性と10年くらい時間軸がずれているんですよ。
Bさん 以前、「あなたとはスピード感が違う」と女性に言われました。付き合う前に月1回くらい会って、いい感じになってきて6カ月目くらいに告白するというシナリオを描いていたら、3カ月目にその女性に「私のことどう思ってるの?」と聞かれた。ショックでした。30代前半の女性は婚活が業務的!
Dさん 両親が僕を見て「私たちは孫の顔が見られないのか」とポロッと言った。そうか、親の人生は孫を見ることで完成されるのかと思うと、そろそろ結婚しなくちゃと焦ります。
男の寂しさは補えない
Bさん 僕も、親のためにっていうのはありますね。結婚したきょうだいに会うと、家庭をつくるとこんなふうに楽しく生きられるのかなとも思う。
Aさん それは男性も30代だから感じることなのかもしれない。歳を過ぎると誰かのためというより、本気で寂しくて、ただ自分のために結婚したい。今も寂しいのに、老後も一人なんて考えられない。お金を稼ぐ目的もわからなくなってきた。
Bさん 僕も寂しいです。特に仕事から帰った金曜日の夜とか。
Aさん この何ともいえない男性の寂しさは独身同士のコミュニティーがあったとしても補えないと思う。女性は80歳でも友達と歌舞伎を見に行ったりするけど、男ってあまり群れないから。
水無田さん みなさん仕事以外の人間関係もありそうなのに、寂しいというのは意外でした。
Bさん 矛盾してますが、寂しいと言いつつひとりでもいたいんです。そんな時はひとりでバーに行ってボーッと過ごす。
Cさん 僕は一時期すごい合コン三昧で、たくさんの女性と出会ってLINEでメッセージのやりとりをしていたのですが、好きでもない人と実りのない会話をしていることがむなしくなって連絡するのをやめました。
Dさん 結局、世の中をあまり知らない若いうちに結婚するのが平和なんだと思う。女性を必要以上に見過ぎたのかもしれない。僕たちも、年を重ねるごとに「男子力」が上がってしまったような気がします。
(構成/編集部・柳堀栄子)
(協力 品川プリンスホテル Nタワー ビジネスラウンジ)
※AERA 2015年6月22日号
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