東大王とAIが「クイズで対決」ガチンコ勝負の結末 人間も驚く能力の高さと欠点が浮き彫りに

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大会ではクイズという身近な素材を通して、ChatGPTなど生成AIをはじめとするAI技術の現在地が示された。

参加者からは「LLMがホットトピックになっているが、日本語のLLM利用に関するコンペはなかなかない。プロンプトや日本語特有の利用のコツを学ぶよい機会になった」「ChatGPTの登場から日が浅いため、どのチームも模索段階で、企業の研究者と大学生の差がそこまで出なかった」などの声が上がった。

東大王 AI クイズ キオクシア
企業や大学から多くの研究者、エンジニアが参加した(写真:筆者撮影)

問題作成部門で優勝したAIを開発したパナソニックソリューションテクノロジーの武田鷹広さんは「今は(人間の)クイズ王にかなわないが、1~2年後には同レベルまでに持っていけるのでは」と手応えを語った。

「クイズAIは高校1年の夏休み」

クイズAIと対峙した人間のプレイヤーからは、「ここまでちゃんと作れるんだな」と驚きの声も漏れた。

鶴崎さんは問題作成を行ったクイズAIのレベルを人間に例えて「中学生ではない。高校1年の7月」と講評した。「高校でクイズを始めた人が3カ月経って、変な問題も作るけど面白さがわかってきた、という感じ。夏休みにものすごく伸びる気がする」。

浦上 早苗 経済ジャーナリスト

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うらがみ さなえ / Sanae Uragami

早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学および少数民族向けの大学で講師。2016年夏以降東京で、執筆、翻訳、教育など。中国メディアとの関わりが多いので、複数媒体で経済ニュースを翻訳、執筆。法政大学MBA兼任講師(コミュニケーション・マネジメント)。新書に『新型コロナVS中国14億人』(小学館新書)。
Twitter: @sanadi37

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