高齢者は「大行列のラーメン店」に行くといい理由 失敗も大歓迎!?新たな冒険は幸せのタネ

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通販で見かけた商品がよさそうだけれど、本当にいい商品かどうかわからない。それなら、3万円までは実験費用と決めて試してみようか。あるいは、ちょっと怪しげな投資めいた話があって、詐欺かもしれないけれどどうも気になる。それなら10万円までは体験代と思って試してみようか、などと決めておくのです。

もし、それが使えない商品だったとしても、詐欺にひっかかって手元に何も残らなかったとしても、自分で納得してやったことであれば授業料、経験料と思ってあきらめもつくでしょう。あきらめがつかなくてうつになるよりよほどましです。

いい話を頭から信じて大金を払うと、失敗したとき、騙されたことを認めたくないばかりに泥沼にハマってしまうこともあります。ですから、はじめから何事も実験、失敗もありと思っておけばいいのです。

「人を見たら泥棒と思え」の人は詐欺師の餌食に

ところで、詐欺にひっかからないようにとこれだけ注意喚起されているにもかかわらず、振り込め詐欺事件がなくならないのはなぜなのでしょうか。

ひっかかるのは判断能力の鈍くなった高齢者だけだろうと考えるかもしれませんが、意外にも、50代くらいのしっかり者が騙されたということも少なくないのです。

詐欺の手口は、こちらが考えるよりかなり巧妙です。社会心理学的な見地では「自分は絶対にひっかからない」と自信を持っているような、猜疑心が強い人のほうがひっかかりやすいとされています。

「渡る世間に鬼はなし」と考えて人を信じやすいタイプの人と、「人を見たら泥棒と思え」ととりあえず疑ってかかる人では、意外にも「泥棒と思え」タイプのほうが詐欺にひっかかりやすいという研究結果もあります。

まわりの人間をみんな悪いやつだと疑ってかかる人は、特別に悪いことを考えている詐欺師が見抜けません。しかも、いったんこの人はいいところがあると感じて信用すると、ズルズルそのまま信じ切ってしまいます。

逆に、みんないい人だと思って接していれば、悪いことを企んでいる人に対して「この人はちょっと違う」と気づけるのです。

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