医師が解説「16時間断食」をうまく続けるコツは? 空腹の時間を作ることでオートファジーが活性化
K:16時間断食を一生続けたいと思っています。私の断食タイムは22:00〜14:00で、昼と夜の2食ですが、一般的に食べたほうがいいとされる朝食をとらなくても問題ないんですか?
先生:朝食を食べたほうが体重が減りやすいと言われてきましたが、たいしたエビデンスはないんです。臨床学の雑誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」でも新しい研究結果として、「朝食をとることは健康的には悪くないかもしれないが、体重増加を抑止するわけではない」と報告されています。刷り込まれているだけで、実はエビデンスのレベルは高くない、根拠がない説ですね。
続けるコツは、空腹時間を作るだけと割り切ること!?
K:よかった! 1日2食でOKなワケですね。では16時間断食を続けるための、ベストな断食タイムはありますか?
先生:人間の体内時計、いわゆるサーカディアンリズムに合わせて、朝は8時から食べ始めて夕方の16時までに食べ終わるのが理想です。エネルギー消費量が多い昼間に食事をとるのがベストですが、働いている世代にはなかなか難しいですよね?
K:はい! 仕事終わりのビールや食事ができなくなると、日々の楽しみがなくなってしまいます。
先生:あくまで理想ですからね。日中に仕事をしている人は、食べてOKな時間を12時から20時までなど、無理なく続けられる設定にするといいでしょう。
僕も実践中は、7時の朝食から21時頃の夕食までの仕事の間は何も食べない、平日は14〜16時間断食、土日のどちらかは夕食しか食べない24時間断食の設定にしてました。Kさんのような設定も、自分の生活リズムに合っていて効果が出ているなら問題ありません。とにかく大事なのは、続けることです。
K:そういえば、食事の総量が減ったからか便秘になったのですが、オススメの対処法はありますか?
先生:お腹が張って痛いなら便秘ですが、便の回数も人それぞれだから、辛くなければ便秘じゃないんです。食べる量が減っているのに、毎日出さなきゃというのもおかしな話でしょ。僕も2日に1回くらいしか出ませんよ。