修理費の水増し請求が全国で発覚している。

国土交通省の立ち入り検査があったビッグモーターの店舗(写真:共同)
中古車販売大手ビッグモーターの保険金不正請求問題に大手損害保険会社によるカルテル問題が加わり、大揺れの損保業界。
『週刊東洋経済』1月27日号の第1特集は「損害保険の闇」。長年、不正に手を染め続けた業界内部の底知れぬ闇とその実態に迫った。
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「修理に出される先が決まっていないようでしたら、こちらで提携している工場をご案内しますよ」
自動車事故を起こしてしまい、途方に暮れながら各所に連絡をしているとき、損害保険会社のスタッフから、そうした提案を受けた経験がある人は多いだろう。
損保業界では「入庫紹介」「入庫誘導」などと呼ばれており、昨夏まで大手各社は強力に推進していた。その紹介先として、中心的な役割を担っていたのが、ビッグモーター(BM)の板金工場だった。
損保大手4社が指定・提携する板金工場へ入庫紹介する車両の台数は、年間合計で約12万台あるとされている。そのうちBMには、計3万台前後が毎年入庫紹介されていた。
契約欲しさに入庫紹介
全国にあまたある板金工場の中でなぜBMにこだわり、せっせと事故車両を紹介していたのか。BMが代車を豊富に抱え、契約者にすぐ提供できるという面も確かにあった。
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