韓国がついに伝統の「犬食禁止」踏み切った事情 「伴侶動物」という考え方が伝統も変えている
昨年6月時点で、韓国の大手航空会社の伴侶動物の機内持ち込み件数は2020年より、大韓航空が26%、アシアナ航空が23%増加した。格安航空(LCC)にも同じ傾向がみられる。
ただ、すべての「伴侶動物」を機内に持ち込むことができるわけではないので注意が必要だ。機内に同伴可能な「伴侶動物」は犬、猫、鳥のみ。重さは7kg〜9kgに制限される。
また、別途料金も発生する。小型航空機を運航する航空会社は、伴侶動物をキャリーケースに入れず、隣の席に座らせることが可能な特別便を運航している。
また、餌と伴侶動物のおやつを無料提供するサービスも登場するなど、国内線・国際線に伴侶動物と一緒に搭乗する人が増える中で、各航空会社の競争も激しくなっている。
「犬食禁止」与野党問わず「異論なし」
1月9日、動物保護団体の関係者らが国会議事堂前に集まり、「Good Bye犬肉食」というシュプレヒコールを唱える中、本会議が開かれた。注目を集めたのは、犬食を禁じる「特別法案」の行方だった。
「犬食禁止特別法」は、出席議員210人(総議員数:298人)のうち、賛成208、棄権2の賛成多数で可決された。昨今の韓国国会の様子と異なる風景で反対なしでの可決には意味がある。
法案可決後、動物保護団体は会見を開き「伝統という名の下で容認され、動物福祉向上の妨げになってきた犬食を終わらせる法案の可決だ。熱列に歓迎する」と話した。メディアも可決を速報で伝え、関心の高さがうかがえる。
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