「紅白歌合戦」最低視聴率でも評価悪くないワケ YOASOBIとK-POPアイドルの圧巻のパフォーマンス

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2023年12月31日にNHKで放送された第74回紅白歌合戦。左から司会の有吉弘行さん、橋本環奈さん、浜辺美波さん、高瀬耕造アナウンサー。2024年1月17日までNHKオンデマンドでも視聴可能(画像:NHK公式サイトより)
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年が明けた途端、不幸な災害が続き早くも忘れられつつあるが、2023年大晦日のNHK「紅白歌合戦」は旧ジャニーズ事務所(以下、J事務所)のタレントが出演しない紅白として注目された。すでに報じられている通り、ビデオリサーチ発表の世帯視聴率は第1部が29.0%、第2部も31.9%と過去最低となった。

やはりJ事務所の影響なのだろうか。そこを探るために2022年と2023年の性年齢別の個人視聴率をスイッチメディア社のTVALという視聴分析ツールを使って比較してみた。(注:TVALはビデオリサーチ社の視聴率とは調査パネルが違うので、数値も違ったものになる)

2022年と2023年の個人視聴率の変化

まず女性から、2022年と2023年の個人視聴率を比べてみる。

(TVALのデータを基に筆者作成)

女性はどの世代でも視聴率が大きく下がっている。FC(女性:4-12歳)は17.7%から16.1%と下げ幅が小さいが、その上はFT(女性:13-19歳)が26.0%から22.7%、F1(女性:20-34歳)は21.8%から18.2%、F2(女性:35-49歳)は22.8%から19.8%、F3-(女性:50-64歳)が31.1%から28.3%、F3+(女性:65歳以上)が26.6%から23.1%と、いずれも3%前後大きく下がってしまった。J事務所が抜けたことが、女性にいかに強い影響を与えたかよくわかる結果だ。

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