【ウザい一言④】「それ何度目?」という「若い頃の武勇伝」を語り始める
「若い頃はガムシャラに働いて1週間の合計睡眠時間が10時間だったこともあるんだ。成績もよくて社長賞をもらったんだが、賞なんか要らないから現金だけくれと社長に言ってやったんだ」
「俺はあの頃はヤンチャでさ、ケンカばっかりしてたよ。100回以上やったけど、負けたことはいっぺんもない」
お酒を飲んでいい気持ちになり、若い頃の武勇伝を語り始めてしまう人がいます。なぜか男性に多いようです。
前項の「自慢」に通ずるものがありますが、武勇伝も聞かされる側にとっては、あまりうれしいものではありません。しかも、武勇伝の特徴として「同じ話を何度もする」というのがあり、なおさら辟易します。
武勇伝は「自分を大きく見せたい」「過去の栄光を自慢したい」という心理から来るものでしょうが、残念ながらそのような「効果」はあまり得られないものです。
ただ、同じ武勇伝でも失敗談や、くすっと笑えるような話ならOK。視点を変えれば場を和ませる話題になるはずです。
正月早々、「悪口・愚痴」のオンパレード
【ウザい一言⑤】正月から「人の悪口・愚痴」のオンパレード
「○○子さん(息子の妻)はいつもなんだか短いスカートにキャミソールみたいな格好なのよ。子どももいるのに恥ずかしいったらありゃしない」
「うちの嫁も気が利かないったらありゃしない。このあいだなんかね……」
「お姑さん」の立場の女性2人の会話ですが、お正月から人の悪口というのもいかがなものでしょうか。おめでたい席に水を差しかねませんよね。
とはいえ、日頃ストレスがたまっていて、久しぶりに会った近親者に思わず愚痴のひとつも言いたくなってしまう気持ちも、わからないではありません。
でも、人が集まるお正月は誰が聞いているかわかりません。
愚痴は短めにしつつ、「でも彼女も頑張っているしね」「あれでいいところもあるのよね」などとフォローを入れておくことも大事です。
私の著書『たった1日で声までよくなる話し方の教科書』『たった1分で会話が弾み、印象まで良くなる聞く力の教科書』には「好感を得られる話し方・聞き方」について詳しく述べています。興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
お正月は普段なかなか会えない親戚が集まるいい機会です。
ぜひ、「いい会話」で和やかな新年を迎えてくださいね。
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うおずみ りえ / Rie Uozumi
フリーアナウンサー。元日本テレビアナウンサー。ボイス・スピーチデザイナー。大阪府生まれ、広島県育ち。1995年、慶応義塾大学卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。報道、バラエティー、情報番組などジャンルを問わず幅広く活躍。代表作に『所さんの目がテン!』『ジパングあさ6』(司会)、『京都心の都へ』(ナレーション)などがある。2004年に独立し、フリーアナウンサーとして芸能活動をスタート。これまでおよそ500本の作品に携わる。とくに各界で成功を収めた人物を追うドキュメンタリー番組『ソロモン流』(テレビ東京系列)では放送開始から10年間ナレーターをつとめた。各局のテレビ番組、CMのナレーションも数多く担当し、その温かく、心に響く語り口には多くのファンがいる。また、およそ30年にわたるアナウンスメント技術を活かした「魚住式スピーチメソッド」を確立し、現在はボイスデザイナー・スピーチデザイナーとしても活躍中。声の質を改善し、上がり症を軽減し、相手の心に響く「音声表現」を教える独自のレッスン法が口コミで広がり、「説得力のある話し方が身につく」と営業マン、弁護士、医師、会社経営者など、男女問わず、さまざまな職種の生徒が通う人気レッスンとなる。現在は、定期的に10~15人を募集し、スクールでグループレッスンを行っている。魚住式スピーチメソッド
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