宝くじは買うべき?東大生が教える「数学的」解答 当たる確率は? ビジネスにも役立つ思考法
以下は、1等から7等までの「当せん金」とその本数です。
1等の前後賞 1億5000万円(46本)
1等の組違い賞 10万円(4577本)
2等 1000万円(184本)
3等 100万円(9200本)
4等 5万円(4万6000本)
5等 1万円(46万本)
6等 3000円(460万本)
7等 300円(4600万本)
全体の宝くじの発売枚数は4億6000万枚であることがわかっているため、その全体の枚数で割り算をすることで、各等級の当たりが出る確率を算出できます。そして、それぞれの「当せん金」をその確率にかけ算すると、各等級の1枚当たりに見込まれるリターンが算出できるのです。
1等の当たる確率は2000万分の1
例えば、1等が当たる確率を考えてみましょう。1等の当たりの本数は「23本」です。全体の枚数で割ると、
となり、2000万分の1の確率であることがわかります。つまり、2000万分の1の確率で、7億円が当たるのです。よって、1枚買ったときのリターンの平均は、(当たる確率)×(当せん金)で求められるため、
となります。これはあくまで1等に限った話なので、他の等級でも同様に計算していきます。すると、
1/10,000,000 × 150,000,000 = 15
199/20,000,000 × 100,000 = 0.995
1/2,500,000 × 10,000,000 = 4
1/50,000 × 1,000,000 = 20
1/10,000 × 50,000 = 5
1/1,000 × 10,000 = 10
1/100 × 3,000 = 30
1/10 × 300 = 30
となります。今回考える「1枚当たりのリターンの平均値」は、この数値をすべて足したものとなり、その答えは「149.995円」。ほぼ「150円」、つまり購入金額の半分のお金が平均で返ってくる計算です。
「案外返ってくるな」と思った人もいれば、「平均すると半分しか返ってこないのか」と残念に思った人もいることでしょう。リターンが半分の賭けごとはやらないほうが得なのは目に見えていますが、それでも多くの人が宝くじを毎年購入するのは、まさに「夢を買っている」からでしょう。
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