ワンソース・マルチユース、マルチプラットフォームを軸に新型ハード、オンラインの両面展開に挑む--辻本春弘・カプコン社長
--台頭してきたソーシャルゲームへの対応は。
今後、オンラインを通じたビジネスの比率は、業界全体で上がっていくだろう。また、(皆でコミュニケーションしあってプレーするという)ソーシャルゲームがこれだけグローバルで支持されているのは、ユーザーを引きつける魅力があるからだ。
われわれは海外のモバイル向けに「ビーライン」ブランドを立ち上げ、コンテンツ開発に注力している。
北米では当初苦戦していたが、ここにきてアイフォーン向けの「スマーフ・ヴィレッジ」と「ゾンビカフェ」(※4)が1000万件のダウンロードを達成した。この勢いで、モバイル市場の開拓を進めていきたい。
※4 10 年11 月配信の、「ビーライン」ブランドのソーシャルゲーム。「スマーフ・ヴィレッジ」はベルギーの歴史あるコミックから誕生した「スマーフ」のカラフルでコミカルな世界観を生かし、自分だけの村を作っていくゲーム。「ゾンビカフェ」は100 以上のアイテムを使用し、さまざまなゾンビを雇いながらカフェを運営するゲーム。
--オンライン事業なら、パッケージ型では海賊版の問題がある新興国でも、展開が加速できるのではないか。
その通りだ。たとえばスマートフォン用ゲームのビジネスであれば、課金漏れがない。これは新興国での展開においては大きなプラス材料だ。
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