そんな時には、あえて黙ってみるのも手です。「本当はこれを言ったほうがうまくいくだろうな」と思っても、とりあえず黙ってみる。話し足りないくらいのほうが、その人のゆとりが感じられ、好印象を持たれることはよくあります。1回のみ込んだものを、ある程度の間をあけてから言ったりすると、「この人、結構考えているんだ」というふうに思われたりもします。そういう成功パターンを増やしていくのがいいと思います。
このタイプに限らず、誰かといる時に沈黙の瞬間が訪れることが苦手な人は多いですね。それで、その場をなんとかしたくて、いらぬことを口走ったりする……。
こういう人はまず沈黙に慣れてみてください。沈黙というのは、誰が一番最初に耐えられなくなるかの競争でもあると思うんです。友達同士の場合は黙っていてもそんなに不快になりませんが、知らない人ばかりだと、何か言わないと気まずい気持ちになりますし、人間関係にマイナスの影響があるようにも感じてしまいます。
でも、何回か経験すれば、沈黙の時間が流れたとしても、特に不具合はないことに気づきます。なので、沈黙が怖い人は、無理に話そうとするだけでなく、沈黙慣れをすることも大切な気がします。
会話は聞いている側が有利
ちなみに、会話では沈黙している側が有利だということは、よくあります。
つまり、沈黙に耐えきれずに話し出すほうが負けになってしまうことがあるんですね。
格闘技で、選手同士が顔を合わせる時などは、一方的にまくし立てる側よりも、黙って冷ややかに眺めるだけの側のほうが強く見える、なんてこともあります。
そもそも会話って、聞いているほうが情報量が増えるし得なポジションなんです。なので、あえて沈黙する側に立ってみることも、自分を優位な立場に置くうえでは必要です。
もちろん、たんに話下手の人が集まっていて気まずい空気が流れるだけで終わってしまうこともあります。そういう時は、沈黙した時に話せる話題をストックしておくとよいでしょう。「そういえばネットフリックスのあのドラマ、観ました?」みたいに、最近の流行をチェックしておくのは、こういう時に役立ちます。
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