南海電鉄の「要衝」新今宮、降りたらわかる大変化 1階通路を刷新、将来「なにわ筋線」で増す重要度

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2022年4月には駅北東に星野リゾートが手がける「OMO7大阪」が開業するなど周辺の街のイメージも変わりつつある。さらに2031年春の開業を目指して建設中の「なにわ筋線」でも重要な役割を果たすことになりそうだ。

南海新今宮駅ホームからの眺望 OMO7 あべのハルカス
ホームからは「OMO7大阪」や「あべのハルカス」が見える(記者撮影)

大阪駅から大阪中心部の地下を縦断するなにわ筋線は中之島、西本町経由で既存のJR線と南海線に接続。南海の結節点になるのが新今宮駅だ。西本町との間には南海新難波も誕生する(途中駅はいずれも仮称)。大阪駅以北では阪急電鉄によって十三経由で新大阪につなぐ、なにわ筋連絡線・新大阪連絡線も検討されている。

駅長が語る新今宮駅

南海電鉄新今宮駅の三浦英樹駅長は1988年入社。難波の副駅長や岸和田駅長などを経て、2021年10月に新今宮駅長に就任した。三浦駅長は同駅の利用の特徴について「南海線・高野線とJRに乗り換える通勤通学のお客さまがほとんど」と説明する。

レジャー利用も多い。OMO7大阪がオープンしてからはランチ時間帯に行き方を聞かれるという。さらに周辺の安価なホテルに宿泊する外国人旅行者の姿が目立っている。「JRに乗り換えてユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行かれる方や、駅を出て新世界、通天閣方面へ歩いて行かれる方もいらっしゃいます。昔と比べて街並みも雰囲気も変わりました」(三浦駅長)。

南海新今宮駅長・南海運輸車両部担当者
新今宮駅の三浦英樹駅長(左)と運輸車両部の松下真輔さん(記者撮影)

運輸車両部の松下真輔さんは「南海で4階まである駅はめずらしいのでは。これからの南海電鉄を背負っていく拠点になる駅」と指摘する。

なにわ筋線が開業すれば新今宮駅の重要度は一段と増しそうだ。明るいイメージにリニューアルされた1階部分は将来に向けた足固めの1つと言える。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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