南海電鉄の「要衝」新今宮、降りたらわかる大変化 1階通路を刷新、将来「なにわ筋線」で増す重要度
東西に走るJRの新今宮駅は地上1階にある東口を出ると、大阪のシンボル通天閣や、スパワールド世界の大温泉、昼間から酔客でにぎわう串カツ屋など、国内外から観光客が集まる新世界エリアがある。
2015年にはドボルザークの交響曲第9番『新世界より』を発車メロディーとして採用、2016年には東口に「通天閣口」の愛称を付けた。反対側の西口は2階部分のホームから階段を上った3階にあり、南海の新今宮駅との乗り換え用となっている。
両社間の乗り換え用の通路では、東にJR、西に南海の自動改札機がずらりと並んで対峙。きっぷ売り場は南がJR、北が南海で向かい合っている。この改札外の“緩衝地帯”には1階の出入り口から階段で上ってくることもできるが、大きな荷物を持っていればかなり負荷がかかる移動となるので覚悟が必要だ。
1階部分が大リニューアル
南海の新今宮駅では乗り換え改札口は4階にあたる。ホームも4階にあって3面4線。1番線・2番線に高野線、3番線・4番線に南海線の列車が発着する。階下の連絡通路には「551蓬莱」や「南海そば」などおなじみの店舗もそろっている。
JR線との乗り換え利用だけでは気づかないかもしれないが、最近大きく様変わりしたのが1階部分だ。2020年10月からリニューアル工事を進めてきたエリアが2022年3月に供用を開始した。
「全体的に暗いトーン」だった1階の南北通路と駅外壁を美装化。従来2階にあった改札口は、木目調のタイルで統一した南北通路の東西2カ所へ移設した。難波方面の南海線上り列車が発着する4番線のエレベーターは定員を11人から24人に大型化し、1階で乗り降りできるようにした。
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