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正しい情報源との強い信頼関係を構築すべき 佐藤優の情報術、91年ソ連クーデター事件簿㉟

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イリイン・ロシア共産党第2書記から得た「ゴルバチョフは生きている」という情報はとても重要だった。

後に明らかになったことであるが、筆者がイリイン氏と会った1991年8月20日の昼すぎの時点で、外交団もインテリジェンス機関もゴルバチョフ氏の生死に関する正確な情報を持っていなかったからだ。

以下の2点から、筆者はイリイン氏の情報が正確であると判断した。若干、以前に述べたことの繰り返しになるが、情報収集における鉄則であるので整理しておく。

情報が正確だと判断するには

第1は、イリイン氏がゴルバチョフ氏の生死について真実を知りうる立場にあったことだ。

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