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「手紙」で深い関係持てた、ラトビア共産党第1書記 佐藤優の情報術、91年ソ連クーデター事件簿㊳

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手紙を送ることで、どうやって要人たちと関係を持つようになれたか。

ルビックス・ラトビア共産党第1書記にも、1990年秋のソ連共産党中央委員会総会に出席しているときを狙って手紙を書いた。ルビックス氏はロシア・ホテルではなく、準迎賓館の「オクチャーブリ第2ホテル」(現プレジデント・ホテル)に泊まっていた。このホテルはソ連共産党中央委員会総務部が直轄していて、外交官が直接アクセスすることはできなかった。高さ3メートルくらいの柵で囲われて、1カ所しかない出入り口には自動小銃で武装した民警が立っていた。

筆者は思い切って民警に「ここに泊まっているルビックス・ラトビア共産党第1書記に手紙を渡したいがどうすればいいか」と相談した。すると民警は内線電話で事務職員を呼び出してくれ、筆者は手紙を渡すことができた。

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