1989年11月のチェコスロバキアにおけるビロード革命では学生や青年がデモの主体だったが、マヤコフスキー広場に集まっているのは40代、50代の中年が多い。夏休みで職場が休みなので社会人もデモに参加しやすいのかもしれないと思った。
要人との会食の約束
レストランは、この騒動の中でも普通に営業していた。「日本大使館の佐藤優です」と告げると、「予約は承っております。どうぞ」とフロアマネジャーによって外貨席に案内された。
「今日の相手は、ソ連最高会議議員のスッヴャトスラフ・ニコラエヴィッチ・フョードロフさんですけれど、先方からキャンセルの連絡はありませんでしたか」と筆者は尋ねた。
「高名な眼科医ですね。この店に何度か来られたことがあります。今のところ何の連絡もありません。この事態ですから連絡する余裕がないのかもしれません」
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