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米国発の会員制スーパーが中国で快進撃する理由 イケアやユニクロにも通じる「生活インフラ」に

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武漢のサムズクラブ店舗の風景。都市部のマンション暮らしに必要な商品はどこでも変わらない(写真:Getty Images)

中国で会員制大型スーパー(ホールセールクラブ)の伸びが目立っている。グローバルな調達網による圧倒的な高品質・低価格に加え、本格的な車社会の到来、急速に進む生活様式の都市化が背景にある。

11月2日、米ウォルマート傘下の「サムズクラブ」武漢漢陽店がオープンした。中国大陸で46番目の店舗だ。サムズクラブは日本には未出店だが、世界で800店以上を展開、2023年1月期売上高は843億米ドルの巨大小売企業だ。

またグローバルの会員数1億人を誇る世界最大の会員制ホールセラー・米「コストコ」は、中国大陸6番目の深圳店を2024年1月、7番目の南京店を5月にオープンすると発表した。2019年の初出店以来、過去4年間で5店という出店ペースを速める構えだ。

総合スーパーの退潮をよそに躍進

中国ではフランス系の「カルフール」が今年106店を閉鎖、2020年末時点で200以上あった店舗は四十数店まで減少。また中国の総合スーパー大手「聯華超市」も今年130店の閉鎖を発表するなど総合スーパー退潮が目立つ。そうした中で外資系ホールセールクラブの躍進は際立っている。

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