勝ち組アイリスオーヤマを支える究極の物流 1万5000品目をさばく驚異のワザに迫る!
収納用品など生活関連用品の製造・卸を手掛けるアイリスオーヤマ(本社:宮城県仙台市)は、過去10年間でグループ売上高を倍増させ、今や流通業界で「勝ち組」の1社と言われるまでになった。その急成長を陰で支えるのが、独自の効率的な物流システムだ。
同社は国内8カ所に工場併設の物流拠点を配置し、各物流施設で商品の保管、出荷作業を行っている。透明収納ケースなどかさばるものは併設工場で生産しているが、取扱商品の大半は中国の自社工場や現地協力工場で生産されたもの。そうした輸入商品もすべて8カ所の物流施設にいったん集めて保管し、そこから各エリア内の取引先店舗などへ配送する物流体制をとっている。
無人倉庫は強力な武器
「これがなかったら、出荷作業がとうてい追いつかない。無人自動倉庫はうちの強力な武器です」。こう語るのは、アイリスオーヤマ埼玉工場(深谷市)の中畑大輔工場長。中畑さんは、工場と同じ敷地内にある物流施設の責任者でもある。
埼玉が出荷を担当するエリアは、東京や神奈川、千葉、埼玉、群馬など関東甲信越の7都県。同社売上高の3割近くを占める重要エリアで、国内8物流拠点の中でも出荷量は突出して多い。
その物流を支えるのが、工場敷地内にある2つの自動倉庫だ。倉庫内には複数の搬送ロボットが備え付けれており、入庫や出荷の指示に従って、ロボットが商品の載ったパレットを搬出入口まで自動で出し入れする。
つまり、倉庫内の作業をすべてロボットが担っている、完全無人の自動倉庫だ。アイリスはは各地の物流拠点でこうした究極の無人自動倉庫を有している。
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