日経平均11日続伸、一部に利益確定売りも 週末要因もあり引けにかけて伸び悩む
[東京 29日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は11日続伸。終値は前日比11円69銭高と小幅の上昇にとどまったが、2000年4月12日以来、約15年1カ月ぶりの高値水準で引けた。前日の米国株安や円安進行の一服を背景に、朝方は利益確定売りが広がったものの、押し目買いの意欲が強く切り返す動きとなった。中国株の反発も投資家心理を改善させた。一時は84円高まで上昇したが、週末のポジション調整売りなどが出て伸び悩む展開だった。
ドル/円が123円台後半で推移するなど、為替がやや落ち着きを取り戻したことで、直近で買われた輸出関連株の一角に利益確定売りが広がった。一方、内需株や出遅れのバリュー系銘柄には、海外勢とみられる買いが継続し相場を支えた。日経平均は27年ぶりの11連騰と連続上昇記録を伸ばした。「外部環境、需給とも良好で押し目がない。想定外に強い相場で一部の売り方も耐えられず、ショートカバーが入った」(証券ジャパン調査情報部長の大谷正之氏)とみられている。
東証1部の売買代金は3兆6663億円で、今年2番目の高水準だった。大阪取引所によると、5月第5週限日経平均オプションの最終決済に関わる日経平均のSQ(特別清算指数)値は2万0510円33銭となった。
個別銘柄では日本駐車場開発<2353.T>が続伸。28日に発表した2015年7月期第3四半期(14年8月―15年4月)の好業績を評価した。連結営業利益は前期比16.1%増の25億5700万円。駐車場の運営物件数、台数が順調だったほか、スキー場事業も伸びた。半面、名村造船所<7014.T>が大幅安。28日に発表した2016年3月期業績予想の下方修正を嫌気した。受注していた新造船2隻が解約になったという。
東証1部騰落数は、値上がり970銘柄に対し、値下がりが774銘柄、変わらずが140銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20563.15 +11.69
寄り付き 20510.27
安値/高値 20508.4─20636.41
TOPIX<.TOPX>
終値 1673.65 +0.89
寄り付き 1671.14
安値/高値 1669.93─1680.39
東証出来高(万株) 329190
東証売買代金(億円) 36663.17
(河口浩一)
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