アメリカの「FOMC経済見通し」の"読み解き方" インフレ率予想で将来的な金利変動を予測
PCEインフレーションの予想を読む
下図は、2023年3月22日に公表されたFOMC経済見通し(Summary of Economic Projections、通称SEP)に「経済予測の中央値、中央傾向、および範囲」として示された経済指標の中で、「PCE(個人消費支出)」について書かれたものと、そこから変動幅の大きい食品とエネルギーに関するデータを除いた「コアPCE」に関するグラフです。
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PCEは、物価上昇率の判断にFRBが注目している指標です。
データは、年間の物価上昇率を表します。当該年の第4四半期を基準に、前年の第4四半期からの1年間に、どれだけ指数が変化したかをパーセンテージで表したものです。以下、「コアPCE」に注目して、FOMC参加者が現時点で持っているインフレ感を把握することが、なぜ重要なのかを説明していきます。
この図の下図を見ればわかるように、2020年から2021年にかけてコアPCEインフレ率は上昇し、2021年から2022年にかけては横ばいで推移しています。
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