「FIREでできた心の穴」埋めた驚きの"人生の決断" FIREを捨て「自己肯定感」取り戻した"選択"とは
自分は自分の生活しか考えない利己的な人間で、世の中の何の役にも立たない人間に思えて自己嫌悪気味となり、自己肯定感もひどく下がっていたちょうどその頃、「自分のスキルがもしかすると、これまで息抜きの場として自分を助けてきてくれたバーの役に立つかもしれない」ことがわかり、「これはもしかしたら一生懸命やる価値があるかも」と思い至った。
「FIREを捨てること」で取り戻した「幸福感」
宿題をいただいてからさまざま調べていくうちに、通常なら簡単ではないアメリカからのウイスキーの輸入が「こう工夫すればできそうだ」とわかってきた。
また、これまで日本に正規輸入されていないウイスキーを個人輸入してまで買っていた経験から、日本では入手できない希少で質の高いウイスキーを海外から輸入してくるビジネスには将来性があるのではないかとも気づいていた。
そこで一念発起して酒販免許を取得し、ウイスキーのインポーター兼オンラインショップを今年の3月に立ち上げた。
仕事を始めてみると、食品輸入の手続き、税関での輸入申告手続き、航空輸送の手配、日本で売れそうなウイスキーの情報収集と仕入れ、海外の酒問屋との関係構築、ウェブサイトの構築、ボトルが売れた後の梱包発送業務など、すべて1人でやっているので目が回るように忙しいときもある。
だが今は、その忙しさをむしろ爽快感として捉えられるようになった。
FIRE後感じられることのなかった「自分のスキルを活かし、目の前の人に喜んでもらう」ことによる充実感は、少々の苦労など軽く吹き飛ばしてしまうぐらい強いからだ。
引退後の道楽ではなく、これまでのやり方とは少し違った新しいビジネスモデルに本気で挑戦しているからには、多少の苦労があるのは当然のことだと思っている。またそうでないと、周りの方に失礼に当たるとも信じている。
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