徹底分析"バズコスメ"人気定着への3フェーズ 複数のSNSで話題に、"連鎖"はなぜ起きる?
最後に、発売後の「評判定着期」のフェーズに入ります。「評判形成期」「話題化」を通して醸成されたSNS上での評判や熱量が、一過性のものに終わらず継続し定着していくフェーズです。
ここでは美容ミーハーを中心に、より多くの人がさまざまなプラットフォームで「SNSで話題の〇〇、使ってみた」というように口コミを投稿するようになっていきます。Xで始まりInstagramで広まった話題がYouTubeやTikTokにも波及し、さらにはメディアや店頭でも「SNSで話題の商品」として取り上げられるようになります。
このようにSNSでの盛り上がりが継続し、商品の人気が定着し定番化した頃、美容マスが「これが人気、定番らしい」「これを選んでおけば失敗しなさそう」と認識し購買に動くのです。
人気定着までの3フェーズ
3つのフェーズを経て話題化し、評判定着した商品の具体的な事例をあげてみましょう。
プチプラコスメで有名な某化粧品メーカーから、フェイスパウダーの限定品が発売されることになりました。同メーカーの人気アイテムの姉妹品的な立ち位置だったこと、発売前にマーケティング施策としてギフティングやPR投稿をおこなっていたことなどから、美容オタクの間で話題となっていました(評判形成期)。
そして発売されると使用感の良さや機能性の高さを評価する投稿がInstagramで多く見られるようになります(話題化)。店頭で売り切れる日もあり「手に入らない!」とさらに話題を集めます。
その後、TikTokやYouTubeで「どのくらいトーンアップできるか」「毛穴が隠れるって本当?」といったその商品の検証動画が続々と上がるようになりました。
発売からしばらく経った今でもフェイスパウダーの「徹底比較」や「ランキング」などのまとめ投稿に頻出するなど、定番商品として人気が続いています(評判定着期)。
ここまで読んでいただいて、「3つのフェーズは理解できたけど、商品はもう発売してしまっている……」と思われた方もいるかもしれません。
「評判形成期」を商品の「発売前」としているのはイメージしやすくするためのものであり、すでに発売済の商品であっても、「発売時」を「SNSでの盛り上がりを最大化したいとき」と置き換え、「〇月〇日から」とタイミングを設定することで、そこを目指して話題の連鎖を生み出していくことは可能です。
「評判形成」「話題化」「評判定着」のフローは1回こなしたら終わりではなく、繰り返しおこなうことで売り上げを伸ばし続けることができるのです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら