教育は「詰め込みより思考力が大事」思う人の盲点 「覚える」と「考える」は相反するものなのか?

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布施川:たしかに、東大生を取材していると、字がきれいな学生よりも字が汚い学生が多いです。あれは、思考のスピードに手が追いついていないのかもしれませんね。

隂山:「書いて覚えよう・ゆっくり丁寧に考えよう」みたいな間違った「丸暗記・反復練習」がはびこってしまっているというのはとても悲しいことです。だからこそ多くの人が本当の『丸暗記・反復練習』の効果を知らずにいる。

きちんと効果的なやり方が伝われば、多くの子どもたちにとってもプラスに必ずなるのに、そうではない方法論が跋扈していることが問題なのではないかと考えています。

速度を求めて頭にガンガン負荷をかけていく

布施川:東大進学率の高い学校を訪問すると、小テストやちょっとした問題を解くのでもかなり時間を短く設定している場合が多いですね。英語の単語テストでも、100問を3分半で解かせていたりします。

また、レスポンスの速さを求めて、授業中にも「これわかる?」「えーと」「はい、遅い!」といったやりとりをしている学校もあるくらいです。

隂山:指導としてかなり正しいと思います。速度を求めて、頭にガンガン負荷をかけていくことで、頭がよくなっていくと思います。

布施川 天馬 現役東大生

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ふせがわ てんま / Tenma Fusegawa

1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれ、幼少期から貧しい生活を余儀なくされる。金銭的、地理的な事情から、無理なく進学可能な大学である東大進学を志すようになる。

高校3年生まで吹奏楽部の活動や生徒会長としての活動をこなすが、自主学習の習慣をほぼつけないままに受験生となってしまう。予備校に通うだけの金銭的余裕がなかったため、オリジナルの「お金も時間も節約する勉強法」を編み出し、一浪の末、東大合格を果たす。

現在は、自身の勉強法を全国に広めるための「リアルドラゴン桜プロジェクト」を推進。また、全国の子供たちを対象に無料で勉強を教えるYouTubeチャンネル「スマホ学園」にて授業を行う。

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