義援金、東電からの補償金が生活保護基準を超えると、保護は打ち切り? 飯舘村の被害者を悩ます新たな難題

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 要は、今回の震災、原発事故に関連して、各種義援金、東電からの補償金(仮払金)を収入と見なし、生活保護を受けている住民が生活保護基準を超える「収入」を得たとされる場合には、生活保護の対象から除外する、という趣旨だ。 

義援金、東電からの補償金は、震災、あるいは原発事故の被災者、被害者に対して支払われたもの。当然、被災者、被害者として、通常とは異なる出費に直面している。にもかかわらず、それらのおカネまで「収入」と位置づけて、生活保護を打ち切るということに、生活保護受給の住民のみならず、他の住民からも怒りの声が上がっている。他の自治体でも、同様の事態が発生していることは間違いないだろう。

飯舘村では、作付けを禁止されたため、早くも田畑は荒れ始めた。しかし、社会保障制度でこのような冷たい対応がなされれば、どうにか踏ん張っている民心も荒れかねない。
(浪川 攻 =東洋経済オンライン)

写真は4月中旬に行われた村民集会の模様


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