原油価格がまた上昇してきた。世界経済が底堅く推移し、リセッション入りが当面は避けられそうとの見方が広がる中、産油国が減産姿勢を強めたため、原油価格は7月ごろから反発基調に入っていた。9月上旬にはサウジアラビアとロシアが自主減産を年末まで3カ月延長すると発表し、上昇に一段と拍車がかかった。
燃料は8月まで18兆円輸入、今年も多額の貿易赤字
日本が輸入する原油価格に影響するドバイ原油とオマーン原油の平均価格にドル円相場を掛けて算出した円建て原油価格は、足元すでに昨年の日次データ平均価格を10%上回る水準まで上昇している。ドル建ての原油価格は、現時点(9月半ば)ではまだ昨年の平均価格よりも若干低いのだが、ドル円相場が昨年の平均値を大きく上回っているため、円建て原油価格が押し上げられている。昨年のドル円相場の毎営業日のニューヨーク終値の平均は130円だった。
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