よくあるストレス解消法、効果感じられぬ納得理由 むしろストレスをためる結果になることも
例えば、職場で上司に怒られたことをかなりつらく感じる人もいれば、そんなに気にせずに気分への影響もない、という人もいます。
また、世間的には喜ばしいと考えられていることが、その人にとってはストレスに感じる場合もあります。会社で昇進をしたけれど責任感が強まったことが余計にプレッシャーになる、結婚をしたけれど新生活への不安から気分が落ち込む、いわゆるマリッジブルーなどもその例です。
こうした心理的なストレスは受け取り方が人によって異なりますし、物理的なストレスからの影響もすぐには現れるものではありません。そのため、誰にでも効く、即効性のある対処法はないのですが、まず意識してほしいのはストレスの元になっていることに対処すること。
ストレスは刺激そのものではなく、刺激によって起こる変化。つまり原因になっている刺激にアプローチすることが大切なのです。これを「ストレスコーピング」といって、たまってしまったストレスをスムーズに解消することも、ストレスコーピングに含まれます。
つまり、ストレスの対処には、第一に入ってくるストレスをなるべく減らすことと、たまったストレスを早めに解消することの両方を意識することが大切なのです。
ストレス解消法が、かえってストレスに!?
自分ではストレスや疲れを解消するつもりの行動であっても、それがあまり効果的ではないことや、かえってストレスを増やしてしまうことはよくあります。ネットや雑誌、書籍に載っているさまざまな「ストレス解消法」も、それが本当に効果的かどうか疑わしいものもあります。
だからこそこの本では、誤った情報や自分に合わない方法によって振り回されないように、ストレスの正しい知識と、より効果的なストレス解消法をお伝えしたいと思います。
うまくストレスと付き合うために大切なことは、次の2点です。
・できる限りストレスをためないこと
・適切にストレスを解消すること
ストレスについて理解し、なるべくためない環境をつくって、仮にストレスをためてしまっても適切な対処法を実践できるようになれば、より快適な生活を送れるはずです。
そしてこの本に書いてあることがすべてとは思わず、これをヒントに自分に合った対処法を探してみてください。
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