「2024年問題」に挑む建設テック5社のすごい新技 大手ゼネコンと次々に協業し業界の課題を克服
リバスタは産業廃棄物処理の業務フローを適正・簡素化する「電子マニフェストサービス」を中心に成長。電子マニフェストサービスはいまや、建設、産業廃棄物処理業界の1万社以上の顧客に利用されている。
同社の目下の成長エンジンは、建設現場の施工管理業務を一括でサポートするクラウドサービス「Buildee(ビルディー)」だ。
車両運搬出入・揚重(ようじゅう)機材の使用予定などを元請け会社と協力会社の間で常に共有・確認でき、現場業務の効率化を可能にしている。
リバスタは今年7月、スーパーゼネコンの竹中工務店と共同開発した新サービスを投入した。竹中工務店は作業員の生産性向上を目指す業務アプリ「位置プラス」シリーズを展開する。このシリーズの1つである高所作業車の管理に特化したサービス「高車管理」と、リバスタのビルディーが持つ作業計画書などの帳票作成機能を連携させた。共同開発した新サービスは、高所作業車の管理業務を効率化できる。
竹中工務店から共同開発のオファー
「複数の業者が入り乱れる建設現場では、高車などの機械の管理は複雑。それにもかかわらず、現場ではこれまでホワイトボードを使って調整されていた。竹中工務店と共同開発した新サービスでは、各業者が機材を使用する計画やスケジュール管理をマッチさせながら、WEB上で効率的に調整できる」(リバスタの東修平執行役員)。
実は、この共同開発は、竹中工務店側からオファーしたものだった。いまから約3年前の建設業界向けの展示会で、竹中工務店の関係者がリバスタの展示ブースに来場し、商談によりビルディーとの連携について、具体的に検討していくこととなった。
竹中工務店は自社開発した位置プラスシリーズの外販を積極化する意向を持っており、リバスタと連携すれば、ビルディーを利用している約300社もの建設会社に訴求することも可能になる。リバスタ側としても、「大手ゼネコンとの連携を拡大していこうという考えがあった」と、東執行役員は話す。
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