「猛暑でもジャケット」なのに印象悪い人の共通点 着こなしで失敗しないための選び方のコツ

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ウール生地が転写プリントされた超極薄ジャケット(写真:筆者撮影)

たとえば、ウール生地を転写でプリントして、化学繊維をウールライクな見た目に仕上げたものや、シアサッカー地に見立てたもの。凹凸感の風合いが、こなれた印象に仕上がっています。もちろんサマーウールのジャケットとは、明らかに別物ですが、超極薄の軽快な着心地は、年々暑さが増している昨今のビジネスシーンの選択肢に挙がるはず。

そんな超極薄ジャケットにおける失敗は、同じく定番化してきた伸縮性のあるアクティブスーツと混同してしまうときに起こります。どちらも高機能という意味では同じものですが、「型紙のちがい」によって、印象や合わせ方が変わるからです。

目的と用途が異なる「アクティブスーツ」

AOKIから発売された「アクティブワークスーツ」を皮切りに、コロナ禍に人気が出たアクティブスーツは、高機能スーツとして紳士服量販店各社で見かけるもの。いわばカジュアルなセットアップスーツという位置づけで、クルーネックTシャツや通勤用スニーカーなど、オフィスカジュアルによく合うジャケットスタイルです。

リラックス感ある型紙で、オフィスカジュアルに合わせやすいアクティブスーツ(写真:筆者撮影)

一方、超極薄ジャケットは、パリッとしたワイシャツやネクタイ合わせも可能な「ジャストシルエットの型紙のもの」と私は定義しています。

カジュアルアイテムと合わせやすいアクティブスーツは、天然繊維のスーツに比べて、「リラックス感ある型紙」を採用しているため、ワイシャツやネクタイでは、だらしなく見えがち。各社ともワイシャツやネクタイ合わせOKをアピールしていますが、「身体に合っていないフォルムのジャケットに、ワイシャツ」という組み合わせに違和感をもつ方も多いはず。

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