若年女性客が多い繁華街の需要活性化に期待したい--きちり・平川昌紀社長

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--事業戦略は、震災前と後ではどのように変わりますか。

現段階で何かを変える、ということは考えていない。電力不足が懸念される夏場を乗り切った9月頃に、改めて中期計画を練り直したいと考えている。

従来計画通り、昨年9月に吉祥寺の駅ナカで開業したハンバーグ専門店「いしがまやハンバーグ」が非常に好調なことから、拡大する方針だ。「KICHIRI」の関東圏開拓も、山手線沿線中心に現12店舗から、いずれ150店まで増やせる、という考えを持っている。アジアへの海外進出も継続して検討中だ。

ただ、震災を受けて、こうした計画の実施時期が遅れる可能性はある。まずは、事業計画の遂行が緩慢にならないために、社員の士気を上げることが重要だ。

実際、震災直後から社長の私が営業本部長となり、より現場にコミットできる体制を敷いた。メニュー改定など、経営判断を細かく実行していきたいという思いがある。

人材教育に関する費用は削らない。今だからこそ結束するため、多くて年3回だった全社の社員対象研修を今年は5回以上に増やす。そこで社員たちに呼び掛けることは、外食業本来の役割である食の提供だけではない、お酒もあって楽しさを売る、ということだ。

われわれは「人の気持ちを楽しくさせる装置」の役割を果たしているのだということを訴え、厳しい状況を乗り越えていきたい。
(二階堂 遼馬 =東洋経済オンライン)

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