「ストレスに強くなりたい」という願いの大問題 耐えるより、いったん凹んで回復することが重要

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「七転八起」ということわざがありますが、そもそも転んだことがない人は、そこからの立ち上がり方がわからないのです。だから何度も転んだほうがいいのです。転んだときの受け身のとり方もわかってきます。重大な局面で大きく転ばないように、小さな失敗でレジリエンスを鍛えておく必要があります。

レジリエンスとは回復力。すなわち、「落ち込んだ状態から回復した」という経験・体験が、次の心の凹みを小さくしてくれる。そして、失敗から立ち上がる力(回復力)が養われる。つまり、失敗は「悪いこと」ではなく、良いことだらけです。もっと失敗を歓迎しよう! 100回くらい失敗しておけば、すぐに立ち上がる回復力を手に入れられるでしょう。

対処法②フィードバックする

多くの人は、失敗を極端に恐れます。そして失敗しても、それに対する「見直し」や「振り返り」をほとんどしません。仕事でミスをして上司に叱られた。「何て自分はダメなんだ」「あー、落ち込む」。ネガティブ感情に支配されて、事実の振り返りをまったくしません。

なぜ失敗が起こったのか? 自分のどんな考え、行動が問題だったのか? 次に同じ状況に直面したら、どうすればいいのか? 同じ失敗を繰り返さないために、今できることはないのか? 

事実を客観的に振り返り、対策や対処法を考えることをフィードバックと言います。失敗をフィードバックすれば、失敗は「経験」に変わります。ネガティブ感情に支配されて、失敗を放置すれば、まったく「経験」にはならないので、同じ失敗を何度も何度も繰り返します。

もし、100回失敗したら、100回フィードバックする機会を得ます。そして、フィードバックの結果を行動に反映できれば、大きな自己成長につながるのです。インプット、アウトプット、フィードバックを繰り返すことで、人は成長する。何か行動(アウトプット)したら、必ずフィードバックする習慣をつけましょう。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事