「ストレスに強くなりたい」という願いの大問題 耐えるより、いったん凹んで回復することが重要

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心をしなやかな状態にしておけば、多少のストレスや苦しい出来事も、すぐに回復することができる。あるいは、バネのようにやりすごすことができるのです。

多くの人はストレスに直面したときに、とにかく我慢します。「こんな大変な状況だから、我慢しないと」と考える人が多い。我慢強く、忍耐力がある人が、優れた人と思うでしょう。実は、我慢する必要など1%もないのです。「我慢する」ではなく、バネのようなしなやかさで、ストレスをするりとかわせばいいのです。

ボクシングの試合を見ていて思います。ボクシングの強い選手の特徴は、相手のパンチをもらわないことです。パンチを見切って、上手にかわす。どんなに相手が強烈なパンチを持っていても、当たらなければ、ダメージはゼロです。

ストレスの対処法もまったく同じです。あなたが「仕事」や「職場の人間関係」のストレスで苦しんでいたとしても、それを真に受けないで、流せるようになればいいのです。それを私は、「スルーする」と言います。人間はどうしてもネガティブな言葉、出来事にとらわれ、こだわってしまう。家に帰っても、「仕事で失敗して怒られた」ということを、考え続けて、ネガティブ感情と記憶を強化している。それは、自分でストレスを増やしているようなものです。

では、ストレスというパンチを上手にかわせるようになるためには、どうすればいいのでしょう?

対処法①100回失敗する

YouTubeで、「新しいことに挑戦しよう」というと、必ず「失敗が怖いです」「失敗して傷つきたくありません」というコメントが入ります。しかし、人生で一度も大きな失敗をしたことがない人が、そのまま就職して社会人になり、小さなミスで叱られたら、どうなるでしょう? 

今まで親にも、教師にも叱られたことがなかったのに、20歳も過ぎて人生で初めて叱られる。次の日から会社に来なくなり、1カ月後に辞表を出して会社を辞めてしまった。そんな実話も耳にします。

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