「ストレスに強くなりたい」という願いの大問題 耐えるより、いったん凹んで回復することが重要
「失敗」か「成功」の0/100思考に陥らない。失敗をフィードバックして、とにかく「経験」に変えていく。そうすれば、失敗はストレスにはなりません。
対処法③事実と感情を分ける
とはいえ、失敗したときにフィードバックできない人がほとんどです。なぜでしょう? それは、「やっちまった」「自分はサイテー」といったネガティブ感情に支配されてしまうからです。事実と感情が渾然一体となり、出来事を客観的に振り返ることができないからです。
仕事でミスをした。上司に怒られた。上司のバカヤロー! 仕事であなたが何某かのミスをしたこと。上司がそれをあなたに指摘したことは、事実です。上司に対する憤り「上司のバカヤロー!」はあなたの感情。「自分は何てダメなんだ」という気持ちも、単なる感情です。
事実と感情を分けないと、客観的に物事を見られないし、フィードバックもできません。事実と感情を分けるためには、ノートに文章で書き出してみるといいです。頭の中で考えると、ワーキングメモリ(脳の作業領域)には、限界があるので、必ず堂々めぐりしてしまいます。文章で書き出す、アウトプットする。ノートに書かれた文章を読み直せば、誰でも客観的に出来事を振り返ることができます。
ストレスに直面したら、我慢する必要はありません。それをアウトプットして流して行ければいいのです。感情のアウトプット、「ガス抜き」効果で、気分は必ず楽になります。
アウトプットは、「ストレスを流す」トレーニングとも言えます。インプット、アウトプット、フィードバックを繰り返すことで、人は成長して、ストレスを受け流すことができます。その結果、レジリエンスを高めることができるのです。
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