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「シニア」も禁止? 偏見のない表現を巡る議論 政治的に正当な表現とはなにか、賛否が噴出

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元気にストレッチする高齢者のイメージ画像
「シニア」という表現から連想される負のイメージは現代の高齢者には合わないと主張されている(写真:Getty Images)

米国では今、「シニア(高齢者)」という言葉は「ポリティカリーコレクト」でないとする見方が広まっている。

ポリティカリーコレクトとは「政治的に正当な」、偏見を持たない視点からの表現を指す。ビジネスマンやビジネスウーマンという言葉が「ビジネスパーソン」に置き換えられるなど、男女差をなくす表現が、これにより多く出てきた。また障害者や人種に関わる表現も大きく改められた。それが今、「シニア」という実に客観的と思える言葉にも向けられているのだ。

「シニア」への表現に配慮や工夫

その理由は、「シニア」、あるいは「オールド(高齢)」という表現には負のイメージ、例えば健康上の問題を抱え、経済的にも苦しく、時には社会の邪魔になっているとの印象がついて回ることにある。

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