「会社員の昼食代」と日経平均株価の"意外"な関係 男性会社員と女性会社員の昼食代からわかること

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(写真:mits/PIXTA)

会社員の昼食代と株価はどう関係しているのでしょうか。“昼食代にお金をかけられる時は景気も良いときなので、株価も高くなるのは当然”と思われるかもしれません。しかし、ここで紹介するのは、もうすこし深掘りして、男性会社員と女性会社員の昼食代の違いと株価の関係です。

毎年、6月下旬にSBI新生銀行から発表される「会社員のお小遣い調査」は、私たちの“台所事情(懐具合)“がよくわかるデータとして注目を集めています。

調査結果は、同社のウェブサイトからだれでも閲覧できるため、詳細は調査資料を見てもらいたいのですが、最新版の「2023年会社員のお小遣い調査(以下、お小遣い調査)」として6月29日に公表されました。

男性会社員のお小遣いの平均が4万円台に回復

前回の記事「賃上げ率と日経平均株価の『なるほど』な関係」で紹介したように、2023年の賃上げ率(春季生活闘争:春闘による)は30年前の1993年以来の上昇になりました。

2023年会社員のお小遣い調査では、男性会社員のお小遣いの平均は2009年以来の4万円台に回復(4万557円、前年比1915円増加)。小遣いがアップした理由は「給料が上がったから」が60.9%にものぼり、春闘にも見られる足元の賃上げが反映された形になります。

ただ、賃上げ率のほうは30年前以来の上昇であるのに対して、お小遣い平均は、まだ2009年以来とのことですし、上げ余地には期待できるかもしれません。

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