日本交通、「動画視聴で50円割引」の狙いは?

拾われるタクシーから選ばれるタクシーへ

日本交通の配車アプリ。通常のタクシーのほかに、黒タクも表示される

タクシー大手の日本交通が、スマートフォンのアプリを使った配車サービスの強化に力を入れている。

5月1日には、配車アプリ「全国タクシー配車」(全国の2万台が対象)で、新たに北海道札幌市や長崎県佐世保市などのタクシー会社と5社提携した。札幌市など全国5つの市で、アプリを使ってタクシーを呼べるサービスを始めた。同社はこのほか、東京エリア中心に利用できる「日本交通タクシー配車」アプリも提供しており、2つのアプリの累計ダウンロード数は150万件を突破。アプリ経由の配車台数は200万台に達し、売上高も50億円規模になっているという。

動画1回視聴するごとに50円の割引に

また、「日本交通タクシー配車」アプリでは、4月上旬から新たな取り組みも始めている。博報堂DYパートナーズやACCESSとの提携を通じて、日本交通グループのタクシー利用客に動画広告を配信し、視聴した場合は1回につき50円分のクーポンとして次回以降の乗車時に使えるサービスの実証実験を開始。ACCESSが手掛けるビーコン端末を、日本交通グループが保有する約1600台の黒タク(黒色のタクシー)に搭載し、アプリをダウンロード済みの顧客が乗車すると、動画広告を受信できる仕組みを利用する。

4月上旬時点での広告主の数は「フタケタいくかどうか」(日本交通)と、広告主からの関心はそれなりに高い。一つには「タクシー乗車時にスマホを見ている人は少なくない」(日本交通)ことがある。広告主側にとっては、スマホのメインユーザーである。20〜40代に効率的にリーチできる利点がある。将来的には、乗客の属性にあわせたターゲット広告を配信することも考えられる。

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