プーマ出身CEOが語る最高峰「ハーレー」の魅力 限定生産、549万7800円からの旗艦2モデル投入

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並行して、従来型から約20kgもの軽量化を実現。プレス発表会で新型車について説明したハーレーダビッドソン ジャパンの野田一夫社長は、「サイドスタンドから引き起こすだけで軽さを感じる」と表現し、ソフテイルやスポーツスターなど、ハーレーとしては軽量なモデルからの乗り換えも期待している。

スタイリングはフェアリングやサドルバッグを中心に、従来のトップモデルらしいボリューム感は活かしつつも、空気の流れに合理的に立ち向かうモダンなフォルムとなった。

LEDヘッドライトやターンシグナルランプのグラフィックは、ロードグライドではオメガシェイプと呼ばれる2灯ヘッドライト、ストリートグライドではハーレーダビッドソンのシンボルである鷲が羽根を広げたようなターンシグナルを採用。ひと目見て新しい時代の到来を認識させる。

12.3インチディスプレーでAppleCarPlayに対応

スポークとキャストを組み合わせたホイールやエンジン周辺のパーツ、インフォテインメント・システムなどの細部もデザインを刷新した。統合型インフォテインメント・システムである“ウルトラ・アーキテクチャー”はAppleCarPlayに対応する。

12.3インチTFTディスプレーを搭載。インフォテインメント・システムはAppleCarPlayに対応(写真:ハーレーダビッドソン ジャパン)

多彩な画面を12.3インチTFTディスプレーに表示し、スピード、エンジン回転数、ナビゲーション、音楽、ライド・モード等の車両設定が可能。入力方法はハンドコントロール、タッチパネル、ボイスコマンドから選択できる。アメリカの老舗カーオーディオメーカーであるロックフォード・フォズゲート製のプレミアム・オーディオ・システムが全車に標準装着されることも見逃せない特徴だ。

CVOストリートグライドとCVOロードグライドの価格は共通で、ベースモデルが549万7800円、特別塗色の“ウィスキーニート”が621万2800円。「従来型と比べて45万円上昇するものの、性能や装備の向上ぶりを考えれば戦略的な価格だ」と野田社長は強調する。

「本当にすべてが魅力的だと思っている。デザインとサウンドとフィーリングが一体になって、ユニークなバイクを構成している。従来より軽く、より快適で、サウンドシステムも素晴らしい。バイクで旅をすることに対して、非常に特別なエクスペリエンスをもたらしてくれるだろう」(ツァイツ氏)。ニューモデルを試せる日が待ち遠しい。

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田中 誠司 PRストラテジスト、ポーリクロム代表取締役、PARCFERME編集長

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たなか せいじ / Seiji Tanaka

自動車雑誌『カーグラフィック』編集長、BMW Japan広報部長、UNIQLOグローバルPRマネジャー等を歴任。1975年生まれ。筑波大学基礎工学類卒業。近著に「奥山清行 デザイン全史」(新潮社)。モノ文化を伝えるマルチメディア「PARCFERME」編集長を務める。

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