プーマ出身CEOが語る最高峰「ハーレー」の魅力 限定生産、549万7800円からの旗艦2モデル投入

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東京・虎ノ門のアンダース東京で披露された新型CVOストリートグライド(左)とCVOロードグライド(右)。ハーレーダビッドソンのヨッヘン・ツァイツCEO(右)とハーレーダビッドソン ジャパンの野田一夫代表取締役社長(左)(写真:ハーレーダビッドソン ジャパン)

高級乗用車並みのプライスタグを引っ提げて、ハーレーダビッドソンの最高峰モデル「CVOストリートグライド」「CVOロードグライド」の新型が6月16日に日本でのデビューを飾った。

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筆者は、発表会のために来日したのがハーレーダビッドソンCEOのヨッヘン・ツァイツ氏にインタビューする機会を得た。

自動車や2輪車のメーカーのトップには、血管にガソリンが流れているような〝カーガイ〟か、金融機関の出身者が多い。そうした中、異色の経歴の経営者として注目を集めているのがツァイツ氏だ。

プーマを再生、映画のプロデューサーとしても活躍

欧米各地の大学で国際マーケティングとファイナンスを学び、27歳でプーマに転職。30歳で「ドイツの上場企業における史上最年少(当時)CEO」となり、当時弱小だったスポーツ・ブランドを大胆な戦略で再生させ、18年間にわたり会長兼CEOとして君臨した。

ツァイツCEOは30歳でプーマのCEOに就任し、同社を見事に再生した(写真:ハーレーダビッドソン ジャパン)

その後、プーマを買収した会社の取締役やハーレーダビッドソンの取締役を務める傍ら、ヴァージン・グループ創業者のリチャード・ブランソン卿らと世界のトップ・ビジネスパーソンを集めた社会・環境団体を運営。さらに、自らの財団が経営する現代美術館を南アフリカに設立したほか、映画プロデューサーや執筆者としても活躍し、フィナンシャル・タイムズ紙の「ストラテジスト・オブ・ザ・イヤー」を3度も獲得している。

2020年からはハーレーのCEOを務め、収益性の改善に取り組むとともに市場に合わせた選択的な投資と成長、電動化への注力、アパレルやオプションパーツなどバイク本体以外からの利益確保、カスタマー・エクスペリエンスの統合などを進めてきた。

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