「日本最強のおもてなし」は池袋近郊にあった 無名の小さなホテルが、外国人に大人気のワケ
さらにはイギリスからの家族連れがジャパニーズ・レストランに行きたいと言えば、自らお店までエスコート。それもよくある寿司や和食屋に案内するわけではなく、等身大の日本を味わってもらうため、地元の人であふれる小さな「おでん屋」に案内する。名ホテルのコンシェルジュでは、教えられないような穴場スポットだ。こういうところでこそ、日本文化を感じられるはず、というチョイスだった。
ある外国人親子が案内されたのは、町内の盆踊り。音楽に興味があると知り、「日本伝統の祭りミュージックを楽しんでほしい」と大野さんが案内した粋な計らいに、「こんな美しい踊りは初めてだよ、伝統的な日本を感じられて本当によかったよ」と大感激された。
ツアーや観光地では味わえない等身大のニッポンを体感。それがファミリーイン西向の魅力だ。
高級ホテルではできない体験がそこに
スタッフの2人は言う。
「日常会話の延長線上で、これがサービスって言えるのかどうか……。ホントにおせっかいだと思うんですけど」
謙遜するものの、これが外国からのお客さんには大好評だったのである。
「もしも高級ホテルに泊まっていたらこんな経験できなかったね。部屋は伝統的な日本のスタイルだし」
「普通に生活する人々や、ローカルな和食レストラン。これがリアルな日本だと感じたよ。僕たちが求めていたのはこれさ」
ファミリーイン西向に外国人観光客が多く訪れる秘訣は、心をつかむサービスにあったのである。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら