家が欲しいのに買えない人に共通する「4大傾向」 なかなか決断できない人が陥りがちな思考とは
建物がそれなりの価格になるには、それなりのメリットがあります。まずは建物自体が頑丈であること。それなりのお金をかけて造られた建物であれば、内装や外壁はちょっとやそっとでは傷まず、災害にも耐える力があるといえるでしょう。
もちろん、耐震性などには一定の基準があるため、どれだけ安い住宅でもその最低基準をクリアしていることが当然にはなるのですが、値段に応じたクオリティの差が出ることは実際にあります。
さらにいうと、ケースバイケースなのは前提の上なので慎重にお伝えしないといけないのですが、分譲住宅は賃貸住宅よりも設備で質の高いものを使う傾向にもあると思います。
「分譲賃貸」というキャッチコピーが存在するように、元から賃貸の目的で造られた建物よりも、購入してもらうために造られた建物のほうが品質が良いことが多いのも確かだと思うからです。
建築するときにより多くのお金がかかった物件ほど、造りそのもののクオリティが高いことが多いです。毎日生活する家が、造りも使い勝手も吟味された家であるかどうか。これは、生活のクオリティに直結していくと僕は考えます。確かに購入の場合は、賃貸に比べると初期費用が高くなることも多いです。しかし、それらは後ほど紹介する諸費用ローンという方法で、安い金利で銀行から借り入れてしまうことも可能です。
目先だけで考えると割高に感じるかもしれませんが、高いは高いなりに長期的に見ればメリットがたくさんあるのです。
インターネットの普及で特に変わったことは、手軽に情報を検索できるようになったこと。ネット前の世界では、必要な情報は本を買うか、図書館で調べるか、役所に行って質問するなどのアナログな方法しかありませんでした。
ただそれが、情報過多という困った事態も引き起こしてしまいます。「家を買いたい!」と思うと、高額がゆえにいつも以上に熱心に調べるでしょうが、調べているうちに矛盾した情報に当たってしまうことも。どの情報を信じていいか混乱してしまいます。すると「この情報は大丈夫か??」と深掘りし……と、さらに時間を費やすことに。これが決断を妨げる大きな原因となります。
どんな物件にも長所と短所がある
そんな人に対するアドバイスは、「物事に完璧はない」ということ。どんな物件にも長所と短所があります。また、「Aさんにはよくても、うちには当てはまらない」、そんなケースもあるでしょう。
その際ポイントとなるのは、自分もしくは我が家は、何が一番大切なのかを決めておくこと。「浴室が広い」「緑が多い」「大型車が停められる」「嫌いな上司の家から遠い」などから、選んでいくのです。
この重視ポイントを考える際のコツは、“結論”は出さないこと。
というのも、1つに絞ってしまうと選択の範囲が狭まってしまうからです。どんな物件があるかわからない状態では、重要ポイントは複数挙げておき、“仮の”優先順位をつけておくくらいのゆるさがちょうどいいです。
それと物件を複数見ていくうちに、最初は「駅から徒歩5分以内」とこだわっていたのが、「この家、広くて快適! 駅から徒歩15分だけど、まあいっか」とか、実物を見るうちに優先順位も案外変わってくることも往々にしてあるからです。
そもそも、なのですが、こんなことを言っては夢を壊すことになるかもしれないのですけど、そんなに物件を見ていない段階での理想の物件が、実際に住んでみての理想となるかどうかは、わからないところもあるのです。ご近所の環境や朝夕の交通事情など、住んでみて初めてわかることもあります。
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